トルクについて
 トルクとは、ある固定された回転軸を中心にはたらく、回転軸のまわりの『力のモーメント』である。
 一般的には「ねじりの強さ」として表され『回転モーメント』『ねじりモーメント』とも言う。

式:トルク(T)=力(F)×長さ(L)
例えば、1mの長さのレンチで50N(約5kgf)の力をかけた時のトルクは50N・m(約5kgf・m)となります。

<トルクの単位>
以前は"kgf・m"(キログラムメートル)が用いられていましたが、1993年に施行された「新計量法」によりSI単位(ISO国際規格)への移行が義務づけられ、現在では力の単位には"N"(ニュートン)、トルクの単位には"N・m"(ニュートンメートル)が使われています。

 ※1N・mは0.10197kgf・mで、逆に1kgf・mは9.8067N・mとなります。

<トルク管理の重要性>
ボルトが緩まないようにするには、なるべく大きな力で締め付ける必要があります。
しかし、ボルトを塑性域まで締め付けてしまうと、破断点に近づき危険です。
又、塑性域まで締め付けてしまったボルトは変形して元の形に戻らないため、再利用ができなくなります。
従って、ボルトは弾性域の範囲内で使用する必要があります。(※例外はあります)

 人間の五感では降伏点を超えた変化を感じ取ることは難しく、ベテランの作業者でもトルク不足での緩みを防ぎたいという気持ちから無意識に規定トルクを超えたトルクをかけがちになります。

 トルク不足によるボルトの緩みや、オーバートルクによる部品の破損は重大事故を発生させる原因となります。
 経験や勘に頼ったトルク管理ではなく、トルクレンチなどを用いて正確なトルク管理が重要になります。

弾性域:トルクをかけてもボルトが完全に元に戻る範囲
降伏点:トルクをかけてボルトが完全に元に戻らなくなる境界
塑性域:トルクをかけてボルトが完全に元に戻らなくなる範囲
破断点:トルクをかけ続けボルトがねじ切れてしまう点


<トルク測定器の種類>
●トルクドライバー/トルクレンチ
●エアートルクレンチ
●ロードセル/歪ゲージ
●ばねばかりトルクレンチ

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トルクチェッカー
簡単操作でトルクレンチの点検ができます。

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トルクを管理する事により、トルク不足によるボルトの緩みや過剰なトルクによるボルト破損を防ぎ、重大事故を未然に防ぐ事ができます。

トルク測定器を使用して確実なトルク管理を行うように心掛けて下さい。
Back Number -415号掲載分-