働き方改革の一環で労働基準法が改正され、長時間労働や過重労働を防止し、しっかり休んで仕事の生産性を高めるのが狙いというが、結局のところ定年は事実上60歳から65歳に延長となったようなものであり、将来的には70歳まで働けという時代になる。

「元気な60代にもっと活躍してもらう」などと言っているが、要は年金と引き換えに国に働かされているようなものだ。
従来年金が支給されていた分を、給与として企業に支払わせようということでしかない。

即ち、「元気なら働け」と言っているのだ。
長時間労働はダメ!過重労働はダメ!しっかり休んで健康寿命間近の70歳まで働ける時代に!ということなのだろう。

いやいや、元気なら他にやりたいことが沢山ある。それが60代じゃないのか。
70歳の定年後には、やりたいことを満喫する体力もない。恐ろしい。

長時間労働から長期間労働の時代。冗談じゃない。
誰がそんなにいつまでも働きたいというのだ?
これは働き方改革ではなく、働かせ方改革だ。

国民を出来るだけ長い間働かせるにはどうしたらよいか。
労働人口の問題もあるし、女性にももっと働いてもらわなくてはいけない。
「専業主婦や家事手伝いの肩身を狭くしてやろう」と言わんばかりの女性の社会進出キャンペーン。本音は、「女性ももっと働け!」ということだ。
余計なお世話だと思っている専業主婦もいることだろう。

現状だけを考えると働き方改革や男女問わずの労働力確保は絶対に必要だが、さぞかし立派なことをしているかのように格好つけるのは、長期間労働問題をどうにかしてからにして欲しいものだ。
Back Number -414号掲載分-