屈折計とは

屈折計は、光の屈折を利用して水溶液の性質を調べる計測器です。

光は物質(ガラス・水・空気など)を進むとき基本的にまっすぐに進む性質があります。
しかし、異なる物質を通過するときはその境界面で進む方向が変わります。
その光が折れ曲がる現象を「屈折現象」と呼びます。

屈折計は『スイネルの法則』の原理を利用して液体の性質を測定することが出来る測定器です。

<<スイネルの法則>>
スネルの法則とは、光線が屈折率の異なる媒質の境界に入射した場合の入射角と出射角(屈折角)、さらに媒質の屈折率の関係を表す法則のことである。屈折の法則とも言う。


屈折計は糖度計として利用されることが多く、一般に「Brix」の単位であらわされます。
糖度計としての利用に注意が必要なのは、測定しているものは試料となる液中の砂糖だけを測っている訳ではない事です。
2種類以上の屈折率を変えてしまう物質が溶けている液体では、全ての物質の屈折率の和を測定します。
果物のようにほぼ糖分でできている試料ならば「Brix」はほぼ糖度と考えてもよいでしょう。
このような事を応用して、屈折計は濃度測定を目的として幅広い分野で活用されています。

屈折計の活用例
●農家
 農家では果物などの甘みを数値化するために糖度計が利用されます。
 糖度は果物などの値段の指標にもされています。
●スーパーの青果コーナーの広告
 広告に糖度を甘さの目安としてのせいているスーパーが増加しています。
 こうした広告には屈折計は必須アイテムとなっています。
●ドリンクバーのジュース
 ファミリーレストランに置いてあるドリンクバーでは、同じ味を提供するための
 検査として、屈折計にて濃度をしらべることがあります。
●水そうの管理
 海水に住む魚を飼育する水そうでは、塩分の濃度管理は重要で、水そうの水の比重を
 管理する目的で海水比重専用の屈折計が活躍しています。

このように、屈折計とは光の屈折率を利用して液体の濃度を測定することで、果物の糖度や液体の濃度と比重をしらべる測定器です。

最近ではラーメンの濃度やビール・コーヒー・お茶などにもちいる屈折計もあり、個人でもさまざまな測定が可能になっています。

この機会に自宅にある果物や飲み物を屈折計で調べてみてはいかがでしょうか?

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